2025年5月10日~5月31日にかけて「サウナ川柳コンテスト2025」を開催し、全国のサウナーから623句にのぼるご応募をいただきました。
今年も、サウナへの愛情とユーモア、そして現代的な感性が光る句が多数寄せられ、厳正な審査の結果、最優秀賞1句・優秀賞3句・佳作6句を選出いたしました。
松山市は俳句の聖地として知られ、正岡子規の生誕地でもあります。
今回のコンテストは、伊予の湯治場喜助の湯の女性サウナ改装(藍美サウナ)を記念して開催。
「17文字で、言葉を紡ぎ、サウナを詠む」というテーマのもと、サウナ体験と愛媛の伝統文化である川柳を融合させ、参加者に心の癒やしとクリエイティブな表現の場を提供しました。
- 入賞作品紹介
🥇【最優秀賞】
ととのいは 現実忘れる 新世界
選評:
サウナ体験の最も深い部分を、「現実を忘れさせる新世界」と表現した一句。
年齢を感じさせない、哲学的な視点と広がりを感じさせる表現が秀逸です。
多くのサウナーが共感する、究極の「ととのい」の境地を見事に捉えています。
🏅【優秀賞】
スマホ置き 自分と向き合い 汗流す
選評:
現代社会におけるスマホとの距離感を意識し、サウナがもたらす自己対話の時間の大切さをシンプルに表現しています。
若者ならではの、デジタルデトックスへの意識が感じられる一句です。
水風呂は 普段は罰ゲー 今褒美
選評:
人生経験を積んだからこそ分かる、水風呂の奥深い魅力をユーモラスに表現しています。
普段は厳しいものが、サウナ後には最高の「褒美」となるというギャップが、多くの共感を呼びます。
サ室出て 無敵の顔で 風を切る
選評:
サウナ後の爽快感と、心身の充実感を「無敵の顔」で表現した、若々しいエネルギーに満ちた一句。
日常のストレスを吹き飛ばし、自信に満ちた姿が目に浮かぶようです。
✍️【佳作】
子を寝かし 密かなごほうび 朝ロウリュ
選評:
子育てに奮闘する世代の、ささやかながらも確かな喜びを描いた温かい一句です。
早朝の静かな時間にご褒美としてサウナを楽しむ情景が、多くの親御さんの共感を呼ぶでしょう。
この汗がサウナ効果のエビデンス
選評:
最年少ながら、サウナの「効果」を「エビデンス」という現代的かつ論理的な言葉で表現した点が素晴らしいです。
純粋な驚きと、サウナの効能を肌で感じていることが伝わってきます。
「汗をかけ」 言われた部下が 寄るサウナ
選評:
上司の叱咤「汗をかけ」を、精神論ではなく字義通りに受け止めてサウナへ向かう部下。
働く人々の悲哀とユーモアがにじむ一句です。
水風呂で ととのわせたい 温暖化
選評:
若者ならではの、社会問題への意識とユーモアが融合した斬新な一句です。
サウナの「ととのう」感覚を、地球規模の問題に結びつける発想が光ります。
駅新た 湯けむり誘う 鬼サウナ
選評:
新しい駅とサウナの組み合わせが、街の活性化や新たな楽しみの創出を予感させる一句です。
「鬼サウナ」という言葉が、そのサウナの魅力や熱さを際立たせています。
ロウリュして 悩みも全部 蒸発す
選評:
多感な時期の悩みが、ロウリュの熱気とともに消えていくような情景を描いています。
サウナが心のリフレッシュの場となっていることが伝わる、ストレートな表現です。
今回もたくさんのご応募、誠にありがとうございました。
日常の中にある“ととのい”の瞬間を五・七・五に込めた皆様の感性が、スタッフ一同の心にも沁み渡りました。
これからも、サウナを愛する皆さまと共に、心と身体を癒やす場をつくってまいります。
🎁【受賞者特典】
最優秀賞(1名):喜助の湯プリカ 1万円分
優秀賞(3名):喜助の湯プリカ 3千円分
佳作(6名):喜助の湯 入浴+岩盤浴券📆
7月上旬到着を目処に、順次発送してまいります。
【展示&掲示について】
入賞作品は、2025年6月21日(土)〜7月31日(木)の期間、「伊予の湯治場喜助の湯 」「しまなみ温泉喜助の湯」各店舗にて掲示予定。
ぜひ、実際の施設でも作品をご覧ください。